静岡市丸子 「とろろ汁」

食文化

とっても久しぶりの投稿となりました。

今年もあと3日となった夜にブログを書いています。

昨日、実家のある静岡市に息子の運転で娘と三人で日帰り帰省をしてきました。

父のお墓参りと3年程前から認知症を患う母を迎えに行くための帰省でした。

実家の近くにある「丁子屋」は、慶長元年(1596年)創業、江戸時代初期から400年以上続くとろろ汁のお店。

今回の帰省では、ここのとろろ汁を絶対に食べようと決めていました。

中学校社会科資料集にも載っている丁子屋。

歌川広重の浮世絵「東海道五十三次」や松尾芭蕉の俳句「梅若菜 丸子の宿の とろろ汁」の石碑があり、十返舎一九の「東海道中膝栗毛」の中にも登場している場所です。

この歴史ある旧東海道沿いの丁子屋は、私が子どものころから変わらずにあの場所にあり、ホッとできる場所なのです。

さて、とろろ汁の食材は「自然薯」。大和芋とは違って粘りが強く、とても弾力があります。

すりおろした自然薯をだし汁と味噌で割るのがこの地域の食べ方。

亡くなった父は、かつて、この自然薯の栽培で賞をとったことがあったなあと思い出しました。

料理など全くしない父でしたが、とろろが大好物で、とろろ汁が献立の日はすり鉢とすりこ木でとろろを汁を作っていたっけ。

そんな思い出のとろろ汁を家族で20年ぶりくらいに食べることができました。

1枚目がとろろ汁。麦が混ざったご飯にたっぷりかけていただきました。

2枚目は、すりおろした自然薯を海苔で巻いて揚げた「揚げとろ」。こちらもとっても美味しかったです。

私にとって、懐かしく大切な「故郷の味」。

食文化は、同じ料理でも人によって感じるものもそれぞれ異なるもの。

そこが魅力だなあと感じます。

お仕事や旅行などで静岡市にご縁がありましたら、ぜひ「丁子屋」のとろろ汁、いかがでしょうか。
おススメです♪

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