こんにちは!
毎日の育児やお仕事をがんばるママさん、本当にお疲れさまです!
この記事は、子どもが食べる食品に含まれる【食品添加物】が気になるというママ向けの情報です。
スーパーには多くの商品がズラリと並び、調味料一つ選ぶだけでも悩んでしまった経験はありませんか?
そこに “無添加” とか “有機野菜使用” などの表示があれば、こっちの方がいいかなと、手に取ることもあるのではないでしょうか。
また、最近(2023年7月現在)、人工甘味料「アスパルテーム」の健康へ影響する評価が国立がん研究機関とWHOおよび食品添加物合同専門委員会より発表されて、発がん性との関連性が心配されています。
アスパルテームは、1980年代以降、ダイエット飲料や乳製品や医薬品など、多くの食品・飲料に幅広く使用されています。
私も含め、ほとんどの人が摂取しているポピュラーな食品添加物です。
今回の評価では、一般的に使用されている量では安全性に問題はないとしていますが、今まで摂取したものは影響しないのか…とかなり心配がありますね。
中学生の授業にも、食品添加物についての学習がありますが、食品添加物が【気になる生徒】と【全く気にならない生徒】の割合は、大体いつも 3:7 ぐらいです。
子どもの意識というよりは、家庭での意識の影響かな?と感じています。
この【食品添加物】についての授業では、私はとても慎重になります。
というのは、食品添加物が体にとても悪いものと捉える人と、加工食品には必ず含まれるものだから必要なものと捉える人とで、とても温度差があるからです。
特に小・中学生は素直に先生の話を聞いているので、授業をするこちら側もいろんな見方・考え方に立って話すように心がけています。
そして、食品添加物のメリットとデメリットの両方の正しい知識を得て、自分なりの食事への取り入れ方を見つけてほしいと思っています。
人それぞれ食品添加物へのさまざまな考えがありますが、それを鵜吞みにしたり否定したりするのではなく、正しい情報を整理してみると、自分がどうしたいのかがはっきりしてきます。
子どもにはできるだけ安全なものを食べさせたいわ…
こう思うママさんは、たくさんいらっしゃると思います。
それでは、一緒に考えていきましょう!
そもそも食品添加物って?
私たちの毎日の食生活は、スーパーに行けばたくさんの商品が並び、あらゆる食品を選ぶことができます。
とても豊かで幸せなことであるけれども、多くの食品の中から自分で選択をするという ” 責任 ” を伴う行動とも言えます。
食習慣の記事でもお伝えしたように、私たちの体は食べたものでできています。
自分だけでなく子どもや家族の食事を用意する立場なら、尚更慎重になりますね。
知っておこう!食品添加物の知識その① 【食品添加物とは】
食品添加物とは、「食品の製造の過程において又は食品の加工もしくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用するもの」(食品衛生法第4条第2項)と定義されています。
また、新たに使用される食品添加物は、専門の機関で安全や効果を確認し、厚生労働大臣の指定を受けたうえで「指定添加物」として認められます。
指定されるための条件は、下の図の通りです。
終戦後の日本は食料が乏しく、栄養不足から感染症になる人や、腐ったものを食べて食中毒で亡くなる人が多くいました。
そんな中で、食中毒から人々を救ったものが、” 保存料 ” と冷蔵庫の登場だったそうです。
まずは、食品添加物である” 保存料 “が歴史の中で大きな役割を果たしてきたことを忘れてはならないと思います。
更に、もっともっと大昔から人間は、食品を長持ちさせるために知恵をしぼり発見してきました。
例えば、肉や魚を天日に干したり煙でいぶしたり、海の近くで塩漬けにしたり。
こうした生活の工夫が食品添加物の始まりです。
食品添加物の種類と目的
食品添加物の始まりは食品を保存するためでしたが、現在ではそれ以外の目的をもつ食品添加物がたくさんあります。
この表を見てみると、食品添加物が私たち消費者にとって食生活を便利で豊かにしていることがわかります。
例えば、子どもが大好きなゼリーやプリン。あのプルプルした食感やなめらかさがあるのと無いのでは美味しさも変わってきますよね。
しかし、アスパルテームの事例を思うと、未来は予測が立ちません。
知っておこう!食品添加物の知識その② 【安全性について】
安全性については、実験に基づいたデータを紹介します。
Q3.食品添加物は食べても安全なのですか?
厚生労働省HP食品添加物安全のルールより
食品添加物については、下記のような方法で安全性を確認しています。
食品添加物の安全性評価は、リスク評価機関である食品安全委員会が行います(食品健康影響評価)。具体的には、動物を用いた毒性試験結果等の科学的なデータに基づき、各食品添加物ごとに、健康への悪影響がないとされる「一日摂取許容量」(ADI)が設定されます。
この結果を受けて、厚生労働省では、薬事・食品衛生審議会において審議・評価し、食品ごとの使用量、使用の基準などを設定します。審議の概略は以下のとおりです。
安全性を確認するための主な試験は
ラットやマウスなど人間と同じほ乳動物を使って試しています
日本食品添加物協会HPより
体内動態試験 | 動物に投与し、吸収、分布、代謝及び排泄等体内動態を調べる |
亜急性毒性試験 | 動物に90日間(28日間)繰り返し与えて生じる毒性を調べる |
慢性毒性試験 | 動物に12カ月以上繰り返し与えて生じる毒性を調べる |
発がん性試験 | 動物にほぼ一生涯にわたって与え、発がん性の発生・促進を調べる |
生殖毒性試験 | 動物2世代にわたる生殖機能や新生児の生育の影響を調べる |
出生前発生毒性試験 | 妊娠中の動物に与え、胎児の発生、発育の影響を調べる |
遺伝毒性試験 | 細胞の遺伝子や染色体への影響を調べる |
アレルゲン性試験 | 必要に応じてアレルギーの有無を調べる |
無毒性量(No Observed Adverse Effect Level) |
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ラットやマウスなどの実験動物を使って、有害な影響が見られない最大の用量をいいます。 |
食品添加物の使用基準 |
食品添加物の摂取量がADIを超えないように、食品衛生法第11条の規定に基づいて設けられています。添加物の使用基準の定め方には・・・①使用できる食品の種類の制限②食品に対する使用量や使用濃度の制限③使用目的についての制限④使用方法についての制限通常これらが必要に応じて組み合わされて定められています。 |
1日摂取許容量(ADI) |
ADI(Acceptable Daily Intake)ともいいます。この1日摂取許容量は、無毒性量の通常1/100としてもとめられます。一生食べつづけても安全と認められた量を体重1キログラムあたり1日に何ミリグラムまでとあらわされます。 |
私たち消費者を守るために、あらゆる動物実験をして安全を確かめ提示していることは、安心材料になりますね。
ひとまず、とても危険なものではないということが実証されています。
ただし、あくまでも動物実験のデータです。
人間は、一人一人体質も食生活も異なります。
食べる物も食べる量も違います。
アレルギーをもつ人も、病気を患っている人もいます。
全ての人に ” 絶対に大丈夫 ” と言い切れるかというと、そこは個人の考え方次第なのだと思います。
しかし、現代の食生活で食品添加物をとらないことは現実的ではないですし、入っていないものを探す方が難しいです。
ましてや、私も含め働くママにとって毎日手作りの食事なんて、到底ムリな話ですね。
理想はありますが、自分や家族の体調をみながら、食品添加物とどう付き合っていくかを考えてみることが大切なのだと思います。
食品表示は大切な情報源
食品表示はこう見る
ママさん方は、食品を購入するとき食品表示をどこまで見ていますか?
これは、最近私が購入した2種類のウインナーの食品表示です。
【A】
【B】
違いがあることがわかりますか?
名称 | 【A】は、ウインナーソーセージ、【B】は、無えんせきウインナーソーセージとなっています。「無えんせき」とは、発色剤を使っていないという意味です。 |
原材料名 | 〇で囲んである斜線 / の後に記載されているものが、全て食品添加物です。【A】は8種類で【B】は2種類と差があるのがわかります。また、原材料は重量が多いものから順に記載されています。 |
加工食品の食品表示にはルールがあり、私たち消費者にとって、大切な情報源です。
ここで私がおススメしたいことは、原材料がなるべくシンプルなものを選ぶということです。
シンプルというのは、素材で勝負している商品が多いです。
美味しく見せるために着色料や発色剤をつかったり、コストを下げるために素材の量を減らして代替品でボリュームをだしたりしている商品は山のようにあります。
同じ価格帯の商品でも、原材料はかなり違いがありますから、ぜひよく見てください!
やはり、食べ物は私たちの体を作るものですから、素材が主役となっているものは安心できますね。
「無添加」表示が変わる
食品パッケージについている「無添加」という表示を見たことがありますよね。
「無添加」の表示を見ると、” この商品は安全なんだ~安心! ” と思っていませんか?
実際には【加工する際に添加物は使っていなくても原料に添加物が含まれる場合】や、【着色料や発色剤は使っていなくても酸化防止剤や防カビ剤が含まれる場合】など、表示が曖昧なケースがあるのです。
これでは消費者に誤解を招きますし、逆に無添加の表示がない場合は安全ではないのか…といった誤った情報にもつながります。
そこで、消費者庁は、2022年3月に「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」を策定しました。
これにより商品パッケージに記載されている「無添加」「○○不使用」という添加物表示に規制が入るようになりました。
こちらが「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」の内容です。
確かに、現在の表示に比べるとわかりやすくなりますが、「無添加」の表示がなくなるわけではありません。
また、この表示の移行には2年の猶予があるため、現在の不使用表示はまだ様々なものが混在しています。(2023年5月現在)
私たち消費者は、この不使用表示に惑わされず、しっかり原材料を見て商品を選ぶ必要がありますね。
まとめ
ここまで読み進めていただいて、ありがとうございます!
働きながら子育てもするママにとって、毎日の食事の支度は本当に大変です。
しかし、子どもには安全なものを食べさせたいと思っているママは、きっとたくさんいらっしゃると思います。
暮らしの中では、加工食品はとても便利なものです。
特に、非常時のために長期保存ができる防災用の食品などは、本当にありがたいと思います。
理想はできるだけ無添加にしたいところですが、生きるためには、食品添加物の力も借りながら生活していくことになります。
食品添加物のメリットとデメリットをきちんと把握し、自分なりの食への取り入れ方を考えていきましょう♪
- 食品を購入するときには原材料をチェックする
- 素材で勝負している(食品添加物ができるだけ少ないもの)を選ぶ
- 1週間に何度かは手作りする(できる範囲で!手作りは安心の無添加です)
リスクを正しく知って選ぶ ” ゆる無添加 ” なら実践しやすいです!
このブログでは、家庭での手作り食育レシピを紹介していきますので、どうぞ参考にしてみてください。(まだレシピ投稿が追い付いていませんが)
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